
Q:コアさんのホームページ(HP)のタイトルは「おてら墓地 .jp」ですが、知っているようで知らないのがお寺ですよね。そもそも「おてら」って何ですか?
A:そうですね。イメージではわかるんですが、「なに?」って聞かれるとはっきり分からないもしれませんね。
古代のインドでは、お釈迦さまや修行僧が集まって修行していた場所を「精舎」と言いました。また、中国では漢の時代、外国の使節などを接待する「役所」でしたが、後にインド僧を住まわせるようになって「中国仏教寺院」ができたんですね。
Q:ほう。けっこう歴史は古いんですね
A:そうです。それから仏教が朝鮮半島を経由して日本に伝来し、西暦596年の推古天皇時代に造営された飛鳥寺が日本の本格的な寺院の始まりと言われています。
Q:ところで、コアさんのHPでは「開かれたお寺」とありますが、これはどういうお寺さんのことをいうのですか?基本的な条件などがあったら教えてください。
A:いいご質問です。ちょっと長くなりますが、お寺の歴史はさきほども触れましたが、とても古く、当時は仏道の修行と仏典などを学ぶ、いわゆる修行道場、あるいは学問所(学校)のようなところでした。ですから伝統的に気まじめで堅苦しく、作法やルールが厳しい場所として人々に畏敬されていました。
Q:どこの地方に行ってもお寺は、荘厳で落ち着いた雰囲気が漂っていますね。
A:そうですね。そんな雰囲気が江戸から明治・大正・昭和の第二次世界大戦後まで続きました。戦後の昭和26年に「宗教法人法」が制定され、お寺や神社などの宗教施設は「法人」となって社会に有為(価値があるように)に機能する「準公益法人」となりました。これが寺院が「一般社会に開かれる」きっかけになったんですね。
Q:そうなんですね。お寺が宗教法人という社会的存在になったということですか?
A:その通りです。それ以降、寺院も「宗教と経営」という難しい社会的な課題に取り組み、宗教活動とともに社会的に自立した(開かれた)寺院経営のありかたを求めて努力してきました。その結果、
- 寺院として「地域のコミュニティ(地域連帯の拠点)」の役割を果たす。
- 寺院を開放して地域の人々に快適な環境や豊かな人間関係の「場」を提供する。
- 仏教の伝統や智慧を活かした様々な情報提供、コンサルテーションを提供する。
- 寺院の宗教的行事や儀式などを強要しない。
- 寺院運営のための「寄付」などを強要しない。
という方向性で、お寺は、宗教施設としての機能だけではなく、社会的存在としての文化的機能も積極的に果たす「二刀流」の機能を備えて、時代にそして地域に大きく開いています。
Q:なるほど。お寺もかつての暗くて重い宗教施設だけのイメージを払拭して、仏教がもつ多くの智慧や機能を活かす文化的な地域連帯の発信基地に変身しようとしているのですね。
■いま、お寺は開かれて「敷居も雰囲気」も高くありません!
A:その通りです。お坊さんは衣を着てお袈裟を着けてお寺で生活されているのでちょっと堅苦しくイメージされるのですが、本当はとても気さくで、明るくて、物知りで、優しい方々が多いです。フレンドリーにお声をおかけください。敷居も雰囲気もまったく高くありません。
Q:そうなんですね。考えてみると仏教や神道、寺院や神社は、日本人の「こころの原風景」だし、日本人全体の「こころの古里」ですよね。
…そうか、こういう視点で考えれば、お寺にそれぞれに「家族のお墓」があるということには深い意味がありますね。「こころの古里にある「家」族のふる里」ということになりますね…。
Q:…まして現代は「核家族」の時代ですしグローバルな時代、ダイバシティー(複雑性)の時代ですよね。家族が地球上のどこにいても不思議ではありませんね。
こんな時代のお墓はどうあるべきだと思いますか?